脾臓細胞懸濁液調製方法
- 脾臓を摘出し1×カナマイシン入りのRPMI1640培地に移し、クリーンベンチへ (カナマイシンのかわりに通常ご使用の抗生物質を使用していただいてかまいません)。
- 10×カナマイシン入りのRPMI1640培地に組織を1分間浸漬する。
- 1×カナマイシン入りのRPMI1640培地で組織を洗浄する。
- 10cmディッシュに移し脾臓を4つぐらいに切る(RPMI1640培地中)。
- 70%エタノールで消毒し十分に乾燥させた(もしくは滅菌した)2枚のフロストエッジのスライドグラスを用いて、磨りガラス部分で組織をしごいてリンパ球をディッシュに回収する。
- スライドグラスのフロスト部分を70%エタノールに浸漬後ガスバーナーで乾かします。熱をとった後、4-5個に切った脾臓を2つぐらいフロスト部分にのせ、もう1枚のスライドグラスのフロスト面で挟んで回すように動かしてやると脾臓細胞が脾臓から出て透明な膜だけになります。フロスト上の脾臓細胞をディッシュ内の培地に洗い込みます。脾臓を全部すりつぶしたら培地をチューブに移し遠心して脾臓細胞を回収します。
- ゴミ(脾臓の膜など)が入らないようにパスツールピペット等で細胞をチューブに移し遠心して集め、5mlぐらいの20%FCS入りのRPMI1640培地に懸濁する。
- 4ー5本のクライオチューブに分注して冷蔵。
- 保冷剤を使用せず緩衝剤でチューブを包み、発泡スチロール容器に入れてお送りください。
*抗生物質は通常の細胞培養に使用しているものでかまいません