組織切片のFISH解析

パラフィン包埋切片や凍結切片、細胞スメアーなど間期核でのFISH解析を行っております。Y染色体特異的プローブによる骨髄間細胞やES細胞など移植細胞の生着や細胞融合の確認、染色体領域特異的プローブを用いた腫瘍組織における染色体特定部位の増幅欠失確認等にご利用いただけます。染色体領域の増幅欠失解析につきましてはクローン番号や文献等をご指定いただければプローブの作成から検出、解析まで行います。

ヒト脳腫瘍パラフィン包埋切片での1p32領域欠失の検出

BACクローンより1p32プローブおよび1q44プローブを作製し、ヒト脳腫瘍パラフィン包埋切片とハイブリダイズさせシグナルの検出を行いました。黄色がCy3による1p32プローブのシグナル、赤がCy5による1q44プローブのシグナルを示します。特定の腫瘍において腫瘍細胞に1p32領域の欠失が存在することが示されました。1q44シグナルは対照としてとっています。
北海道大学医学部脳神経外科 小林先生ご提供

オリジナルのFISHプローブを製作することで腫瘍組織における染色体領域増幅欠失の解析、転座解析、染色体異数性の解析など、様々な解析が可能です。FISHプローブの作成もクローン番号や文献をご指定いただくだけで結構です。

正常
欠失あり

マウス脳パラフィン包埋切片でのY染色体とX染色体の検出

赤いY染色体ペインティングプローブのシグナルと黄色いX染色体プローブ(プローブサイズ130kb)のシグナルが青い核の中に確認できます。対比染色はDAPIで行いました。

マウス脳切片FISH解析/有限会社クロモソームサイエンスラボ

マウス肝臓パラフィン包埋切片でのY染色体とX染色体の検出

オスマウスの肝臓パラフィン切片においてY染色体。(黄)およびX染色体(赤)の検出を行いました。

マウス肝臓切片FISH解析/有限会社クロモソームサイエンスラボ

移植細胞の生着確認試験において、ドナーがオス、レシピエントがメスであればY染色体を組織切片中に検出することによりドナー細胞の生着が確認できます。また、細胞融合が生じている場合にはXXXYのシグナルを1つの核に検出することが出来ます(下図)。

オスマウス細胞を移植した雌マウス肝臓でXY FISHにより検出された融合細胞

黄色がY染色体、紫がX染色体からのシグナルです。矢印の細胞でXXXYの核型が観察されています。

マウス肝臓細胞融合解析/有限会社クロモソームサイエンスラボ

マウス心臓パラフィン包埋切片でのY染色体とX染色体の検出

オスマウスの心臓パラフィン切片においてY染色体(黄)およびX染色体(赤)の検出を行いました。核は青く対比染色し、心筋をバックグランドの緑で検出しています。

マウス心臓切片FISH解析/有限会社クロモソームサイエンスラボ

ラット染色体標本でのY染色体の検出

オスラット脾臓細胞より作成した染色体標本でY染色体の検出を行いました。Y染色体全体を染めるペインティングプローブとは異なりセントロメアの近傍に小さな強いシグナルが得られます。

RatY染色体FISH検査/有限会社クロモソームサイエンスラボ

ラットパラフィン包埋切片でのY染色体の検出

オスラットのパラフィン包埋切片においてY染色体(黄)の検出を行いました。核は青く対比染色しています。

ラット組織切片Y染色体FISH解析/有限会社クロモソームサイエンスラボ

ご注文前にお読み下さい

送付いただいた組織切片からご希望のプローブによるシグナルを検出いたします。

間期核での検出となるためプローブサイズは100kb以上必要です。

XおよびY染色体特異的プローブを用いた解析の他、解析例や文献等のご指定により、当社でプローブ作製に必要なBACクローンの選定からDNAの抽出、プローブ作製、シグナルの検出まで一連の作業をすべて行うことも可能です。

解析はプローブの調製および検出条件の検討に時間を要する場合がございますので解析期間、解析価格等、詳細はお問い合せください。

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