減数分裂時の対合異常解析(FISH+免疫染色)

マウス及びラットの精母細胞を用いて免疫染色により減数分裂時の対合異常解析を行います。精母細胞をサーフェーススプレッディング法によりスライドグラス上に展開した後、抗シナプトネマコンプレックス抗体により蛍光染色し、相同染色体の対合状態を解析します。

免疫染色と同時にFISHを行うこともできますので、幅広い解析にご利用いただけます。

マウス精母細胞での対合異常解析

マウス精巣から分離した精母細胞をサーフェーススプレッティング法により展開し、抗シナプトネマコンプレックス抗体により蛍光染色(緑)しました。同時にX(黄)およびY(紫)染色体ペインティングプローブによりFISHを行いました。

減数分裂パキテン期では、相同染色体が対合しSynaputomemal Complex(SC:シナプトネマ構造)と呼ばれる特異的な高次構造が観察されます。正常なマウスであれば20本のSCが観察されますが、不妊などの症状が見られるマウスでは、相同染色体の対合異常がしばしば観察されます。性染色体はXとYが対合し、XYbodyを形成します。写真でもX染色体とY染色体がSCの両側で対合している様子が観察されます。

また、SC抗体による対合異常解析のみでなく、サーフェススプレディング法により、減数分裂期細胞での遺伝子や蛋白質の局在を調べることも可能です。

マウス精母細胞での対合異常解析/有限会社クロモソームサイエンスラボ

ご注文前にお読み下さい

  • マウス、ラットの対合異常解析の場合、生体を送って頂きます。精巣よりサーフェススプレディング標本を作製し、SC抗体を反応させ対合異常の有無を判定いたします。
  • その他の動物および、抗体を用いた解析についてはお問い合わせ下さい。
上に戻るボタン